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2011年1月21日金曜日

ヴェルサイユ宮殿の隠れた部屋

nakky16さん、読者登録、どうもありがとうございまーす☆
某サイトでのコメントも、ありがとうございました(^_-)


おそらく、これを読んで下さってる皆様は
世界遺産でもあるヴェルサイユ宮殿に
今までに行ったことがある!という方が
ほとんどではないかな?と思っています。
そして、ソフィア・コッポラの映画
「マリー・アントワネット」の中でも散々出てきましたが
乙女心をくすぐるような、かわいい花模様で覆われた
『王妃の寝室』であるとか
赤と金が眩いばかりの『国王の寝室』であるとか
ヴェルサイユ宮殿といったら避けて通れない『鏡の間』であるとか
要は『国王の居殿』『王妃の居殿』と呼ばれている部分を中心とした
宮殿2階のメインコースを
見学なさったのではないかと思います。

しかし、私が言うまでもなく
ヴェルサイユ宮殿内には、それら以外にも
数え切れないほどの、たーーーっくさんの部屋があり
英語かフランス語の専任ガイドが付く見学ツアーに申し込むか
年に1回~数回のみ公開される、特別見学会に参加するか
もしくはそれなりの料金を支払って、個人的な見学を申し込むかしないと
通常は見ることのできない場所というのがあります。

1月14日にも、そのような所をいくつかご紹介しましたが
今日はヴェルサイユ宮殿内に絞って
一般見学では入ることの出来ない“隠れた場所”を
何点かご紹介しま~す!


まずは、私が苦労して作った^^;宮殿2階見取り図をご覧下さい。
見取り図があった方が、行ったことのある方は「ああ、あそこの部屋がここかぁ!」なんて
具体的なイメージを持って頂けるかもしれないですし
まだ行かれたことのない方は、これからご紹介する部屋がどこに隠れているのか
いつか宮殿を訪れた際のお楽しみになるかな~なんて思いまして^^;



















上でお話した、かわいい花模様の『王妃の寝室』が3番の部屋なわけですが
ここは、その名の通り、歴代王妃が寝室として使用した部屋で
マリー・アントワネットも、もちろんここで就寝していました。
ただ、彼女は実は、宮殿1階にも別の寝室を持っていたのですが
まあ、その寝室のことは、私の作品の中に書いてありますので
いつか出版されたら、是非読んでみて下さいね
(と、出る前からちょっと宣伝(;^◇^;)ゝ)

話は3番の寝室に戻ります^^;
ご存知の方も多いと思いますが
この部屋に置いてある王妃のベッドの後ろ側の壁には
2つの隠し扉が付いています。
ベッドに向って左後ろにある方の隠し扉を開けると
極々小さな部屋が3つあって(召使いの作業場だったそうです)
その3部屋を抜けると、『牛眼の間』(見取り図13番)に出るのです。
上の見取り図でも、3つの小部屋がわかりますよね?

実際は、小部屋というより
『王妃の寝室』と『牛眼の間』を結ぶ廊下を
3つに仕切っただけのような感じです。
寝室側から見ると、こんな感じ↓















一番奥に見えている閉ざされた扉を開ければ、『牛眼の間』に出るわけです。



















この廊下は、要は王妃の居殿と国王の居殿を結ぶ廊下というわけです。
宮殿建設当初は存在しなかった通路で、後になって作られたんですね。
マリー・アントワネットにとって、この廊下はある意味、『命拾いの廊下』となるのですが
その辺のお話は、またいつか・・・。^^

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↑ 奥に見えるこの淡黄色の装飾、すごくきれいだと思いませんか?
ヴェルニ・マルタンと呼ばれる装飾なんだそうですが
1月14日『レアな写真を大公開』のところでご紹介した
『黄金の間』もしくは『奥の間』と呼ばれる部屋(見取り図10番)と
国王の居殿内にある『大会食の間』(見取り図14番)の間にある
とても狭い長方形の部屋の内部の装飾です。

写真は、『大会食の間』にある隠し扉(下の写真、正方形の鏡がはめ込まれた壁の、右下12枚の部分が扉)  を、開けた状態で撮影しています。
(残念ながら、通常は鍵がかかっていて、見学者が勝手に開けられないようになっています。。。)

 

















因みに『黄金の間』から入る場合は、下の写真、向って左手に
やはり隠し扉があるのがわかりますか?(ちょっとわかり難いですが)そこから入ります。
(先日の写真ではこの隠し扉が写っていなかったので、別の写真です)




















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この写真、何の部屋でしょう?
これは、お風呂好きだったマリー・アントワネットの浴室の写真です。(見取り図8番)
かつて浴槽が設置されていた床の場所がわかりますね。
また、壁の上方に、二つのフックが付いているのも見えますか?
入浴時は、そこにモスリンの布をかけて、浴槽の周りにかけたのだそうです。

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ところで、ヴェルサイユ宮殿の『階段』と言ったら・・・

↑ このような大理石でできた豪華な階段をイメージされるかもしれません。
しかし、宮殿内部にある、別の階へ行くための抜け道のような階段は
とても狭くて、フツーの階段なんですよ。↓

この写真だけ見たら、かのヴェルサイユ宮殿内の階段とは
誰も思わないですね!

このような階段を上って、宮殿3階に行くと
『ビリヤードの間』と呼ばれる部屋があります。
マリー・アントワネットが、実はビリヤード好きだったというのは
あまり知られていないと思うのですが
1779年、彼女はこの『ビリヤードの間』を増築させました。 ↓















部屋の名の通り、当時は王妃のビリヤード台がここに置かれていましたが
現在はありません。
ただ、彼女は1787年に、この部屋を客間に改装し
今見られる部屋の様相は、客間になってからの状態を再現してあります。

ではでは、今日はこんなところで・・・。

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15 件のコメント:

  1. 小トリアノンにお風呂がありますよね、確かアントワネットの浴槽だと思いましたが・・・?定かではない。
    次回が楽しみですね。

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  2. こんにちは!コメントありがとうございます^^

    おっしゃる通り、プチ・トリアノンにも浴室がありますね!
    2階の階段ホールに面した所にあるのが、マリー・アントワネットも使用していた浴室だと思います。
    ただ、現在見られる浴槽などは、後に改修工事された際に置かれたもので、オリジナルではないのが残念です。

    その他、私はまだ見たことがないですが
    中二階にも、もう一つ浴槽があるようです。
    ただこちらは、マリー・アントワネットの時代よりもっと後の、ルイ・フィリップ国王時代のものだそうですよ。

    今後も、楽しんで頂けるような記事を書いていくよう頑張りますので、また宜しくお願いいたしまーす(^-^)/

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  3.  マリー・アントワネットの私室は通常入れないので写真を見られるだけでうれしくなります。
     私も3階の「ビリヤードの間」を見学しました。
    あとでどうやって3階に上がったのか思い出せなかったのですが、この階段だったのでしょうね。
     1階の玄関横にある浴室から階段を上がり2階の王妃の寝室を覗いたのは覚えています。
    とても細い通路でドレスを着ていたらなかなか歩きにくいだろうなと思ったのです。
     またマリー・アントワネットの私室を見学したいですね。

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  4. コメントどうもありがとうございます!

    マリー・アントワネットの私室(内殿)は
    仏語か英語のガイド付きでないと入れないのが
    本当に残念ですよね。

    確かに内殿内の通路は
    とっても狭いところが多いですね。
    マリー・アントワネットは
    基本的に日に3回着替えをしたそうですが
    いわゆるパニエでぐわっと広げたスカートのドレスは
    公式な場面(宮廷人を前にした夫との食事のシーンなど)でしか着用しなかったようなので
    個人的に内殿で過ごす時は
    狭い廊下も通れるような軽めのドレスだったのかもしれませんね。

    因みに、王妃の居殿内にある「大会食の間」には
    グランパニエの豪華なドレス姿のマリー・アントワネットの肖像画が飾られていますが、その絵にあるドレス、重さがなんと30Kgもあったそうです。
    (着てるだけで肩凝りそうですね(笑))

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  5. あなたが苦労してお作りになったと言われる見取り図ですが
    wikiで同様のものがあります。
    そちらをコピーし、日本語に訳しただけではないですか?
    wikiはずっと以前から載せていますよ。

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  6. コメントありがとうございます。

    『見取り図は、wikiをコピーし、日本語に訳しただけではないですか?』
    とのご質問ですが、
    いいえ、wikiからコピーは一切しておりません。

    まず、手持ちの資料にあった宮殿2階見取り図をデジタル・スキャンし、そこにそもそも彩色されていた各色を(その資料が、国王の居殿、王妃の居殿等々、各色に色分けされた資料であったため)、ペイントのソフトを使って全部除去しました。

    次に各部屋に番号を振り、手元の資料類と、私が宮殿を見学した際のメモ書きを見ながら、右の空いているスペースに、番号付けした部屋の名前を、一つ一つ日本語とフランス語で入力していったわけです。
    これは、全てペイント・ソフトで行っています。

    何が苦労したかと言いますと、この部屋番号と部屋名の入力作業です。
    ご覧の通り、部屋番号は赤色で、部屋名は黒色の文字です。ソフトのテキストボックスに、まず赤色で数字『1』を入れ、場所を定めてクリック。次に黒色で部屋名『鏡の間(Galerie des glaces)』と日本語とフランス語で入力して、数字『1』の右横に持って行き、クリック。今度はまた赤色で『2』を・・・というふうに、1行1行入力していったわけです。

    ようやく真ん中の8番あたりまで作業を進めたところで、各行の幅をかなり空けて入力してきていたので、このままでは最後の15番まで入らないことに気がつきました。
    ペイント・ソフトでは、一度テキストボックスをクリックしてしまうと、そのボックスの位置を動かせないので、結局それまで入力したものを全部削除して、また『1』から作業をやり直したのです。

    今度こそ各行の幅を充分に狭めたと思いきや、ギリギリの13番、14番あたりまで入力したところで、最後の最後の15番が、ギリギリで入らないことがわかりました。
    そこで泣く泣く、もう一度それまで入力した番号と部屋名を全部削除し、再再度『1』からやり直しました。

    更に言えば、入力→クリックしてから、誤字脱字に気がついてまたやり直したり、他にも細かいミスでちょこちょこ訂正を繰り返しつつ、作業を進めたのでした。

    それでもご覧の通り、出来上がったものを見ると、1番の上にはある程度のスペースがあるのに比べ、15番の下には全くスペースがありません。
    自分としては、もう少しバランス良く入力したかったものの、文章でこのように書くとそれほどの作業に思われないかもしれませんが、実際は丸一日近くそこに辿り着くまでにかかっておりましたので、まあ、一応全部15番まで入ったし、この程度ならいいか~、ということで、これで完成にしたわけです。

    これを作り終わったときは、本当に『ふぅーやれやれ・・・』という感じでしたので、率直に『苦労して作りました』という表記をいたした次第です。

    ご理解頂ければ幸いです。

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  7. お変わりありませんか?
    私はまたフランスに行きたくなりました。
    ヴェルサイユ宮殿のマリー・アントワネットの私室見学にいけたらいいのですがね。  ロココ

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  8. ROCOCOさんですよね?ご無沙汰しております。お元気ですか?
    コメントどうもありがとうございます。全然更新できていないのに、こうしてまた書き込みして下さり、嬉しいです。^^

    私も久しぶりにヴェルサイユ宮殿行きたいです。でも今はなかなか難しい状況です(悲)

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  9. お返事ありがとうございます。
    11月にフランス旅行にいけたらいいな・・と思っています。
    (今申し込んでいますが、まだ人数が少なくて・・・どうなるか分かりません。)もしいけたらマリー・アントワネットの私室見学コースに参加したいな・・・と思いました。
    今日、ヴェルサイユ宮殿のホームページを見ましたが、、もしかしたら日にち限定であんまり行われていないみたい。
    ちょっと残念。
    文字が読めないって悲しいですね。
    英語、フランス語だと情報がちっとも読み取れないです。
    でもまたいつか私室の見学はしたいですね。

      ROCOCO(この前は間違ってロココにしていました)

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  10. ROCOCOさん、またの書き込み、本当にありがとうございます!!
    ブログ上に掲載するのが遅くなってしまい、申し訳ありませんでした>< 実はフランスから持ってきたパソコンがついに壊れ、先週新しいものを購入し、いろんな初期設定を数日かけてしていたため、アップするのが遅くなった次第です!

    11月のフランス、良い時期ですね~!!上旬なら、黄金に色づいた木々の葉が舞い落ちる頃かな~。フランスにいて、一番好きな季節が秋でした。ん~~ノスタルジック><!!

    私室の見学、できるといいですね!やはり一番身近にマリー・アントワネットを感じられるのが内殿かなと思います。
    旅行が決まったら、またお知らせして下さいね!!

    返信削除
  11. 旅行会社から連絡があり、ツアーは最高になりましたとのことです。ただしキャンセルが多かった場合は中止になることもあるそうです。
    と言うことはツアー1か月前ぐらいは気を許せないです。
    一応ツアーは11月19日から出発でヴェルサイユに3泊とパリに3泊です。
     今回フランスに行こうと思ったのは宮殿内のオペラ劇場でのオペラ見学があったからです。
    あの劇場で私も当時のような感じでオペラを見られるなら・・と思いました。
     フランスには2回行きました。
    1回目はマリー・アントワネットの私室も見学をしましたがデジカメを持っていなかったのであんまり写真をと手ちませんでした。
     今度はあちこと一杯写真を撮りたいですね。
    11月21日は自由行動です。
    この日にはプチ・トリアノンの見学に行こうと思っています。
    ただマリー・アントワネットの私室コースは見学日ではないような・・・。
    そうなるといつかもう位置でマリー・アントワネットが好きな友人と個人的に行くしかないかなとも思いますね。
     ヴェルサイユ宮殿のことなどで分からないことがあるかもしれませんのでご相談にのっていただけるとうれしいです。

     ROCOCO

     

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  12. ROCOCOさん、こんにちは!

    ひとまずツアーが催行になって良かったですね^^
    よっぽどのことが無い限り、ツアーキャンセルが続出することは無いかと思いますよ~^^ 今から楽しみですね!!

    オペラ劇場でのオペラ、良いですねぇ~♪
    ホント、当時の雰囲気そのままに
    オペラを鑑賞できるかもしれませんね^^
    マリー・アントワネットが結婚した日の大会食が行われた場所でもありますから、その辺も感じて来て下さい^^

    私でよろしければ、ご相談にのりますよ~^^

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  13.  コメントありがとうございます。
    ヴェルサイユでの自由行動が1日あり、もしこの日にマリー・アントワネットの私室のガイドツアーがあれば参加してみたいなと思っています。
     ヴェルサイユの公式ホームページでガイドツアーを見てみるとフランス語だけしかツアーがないみたいでした。
    またツアー日も限られているので自由行動の日を重ならなければだめですね。
     フランス語を翻訳して読まなければいけないので大変ですね。
     フランスの11月は日が暮れるのが早そうですね。
    夏の日が長い時に行けたら一番いいのかなと思いました。

     ROCOCO

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  14. ROCOCO2015年11月20日 22:17

     19日から仏蘭西旅行の予定でしたが、13日の同時多発テロのために中止になりました。
    とても残念ですが、危険なので無理もないですね。
    アントワナットが愛したフランス、これ以上に治安が悪くならなければいいのですが・・・。

    返信削除
  15. ROCOCOさん

    コメントありがとうございます。そして、フランス旅行・・・残念でしたね・・・。
    何か月も前から、とても楽しみにしていらしたのではないかと想像すると、及ばずながらもお気持ちお察しいたします。

    私も今回のテロは、いろいろと複雑な想いでおります。
    襲撃された場所は、どこも少なからず目の前を何度も通ったことのある場所ですし、自分が今でもフランスに住んでいたら、ひょっとすると巻き込まれてた可能性も全くないとも言えず・・・。
    そして、やはり自分にとって半故郷のような国であり、想い入れが大きい国でありますから、その国が傷つくのを見るのは辛いです。

    治安が落ち着いて、ROCOCOさんが楽しくフランスを旅行できる日が早く来ることを、心よりお祈りしています。

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