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2020年10月16日金曜日

ナンシー Nancy ①


 

今日はナンシーのご紹介!

ナンシーのあるロレーヌ地方は、1766年までロレーヌ公国という小さな独立国でした。マリー・アントワネットの実父はこのロレーヌ公国出身ですし、また義曾祖父にあたるスタニスラス・レグジンスキは、ロレーヌ公国がフランス王領となる直前の最後の君主でした。なので彼女のウェディングロード上における都市の中でも、ナンシーは最もゆかりのある街ということになりますね!

 

現在でもフランス主要都市の1つで、ロココ芸術とアール・ヌーヴォーが花開いた街であるせいか、スノッブで優雅な雰囲気のある美しい古都です。

著作『フランス紀行 マリー・アントワネットの足跡を探して』の19ページにてご紹介している通り、ウィーンからフランスへ輿入れにやって来たマリー・アントワネットは、ナンシーに到着すると、街の中心に今も建つサン・ニコラ門で出迎えを受けました。

 

サン・ニコラ門

ヨーロッパの『門』っていうと、パリの凱旋門みたいな、数メートルの厚みのある大きな四角い石にアーチ状の穴が開いたものをイメージしませんか?

写真の通り、このサン・ニコラ門もだいたいそのような感じなのですが、実はその奥にもう一つ別の門があるんですよ!そちらがコチラ⇓

 

もう一つの門

2つの門はほんの数メートルしか離れておらず、アーチを施した壁によって繋がっているんです。

最初、このどちらの門がサン・ニコラ門なのだ?!とわからなかったのですが、調べたところ、アーチ形の横壁も含め、これ全部ひっくるめた建造物を『サン・ニコラ門』と呼ぶそうなんです!!

そもそも、17世紀初頭に建造された時は四角い箱型の建物で、北側の通りに面している壁が1枚目の写真のファサードで、南側の通りに面している壁が2枚目の写真のファサードだったのです。

しかし19世紀に真ん中の部分が壊されて、2つの門というふうに分けられ、更に20世紀に天井も取り払われて、今のような形になったということなんですね!

 

 

ナンシーで1番の観光スポットといえば、街の中心にあるスタニスラス広場。上記したロレーヌ公国最後の君主、スタニスラス・レグジンスキが175155年にかけて造らせた大変美しい広場です。

 

 広場の中央に立つスタニスラス・レグジンスキの像
 
 
 
広場の一角

マリー・アントワネットがナンシーで滞在した、当時の地方長官の館であり、現在高級ホテルとして使われている『グラン・オテル・ド・ラ・レーヌ』の建物も、この広場に面してあります。

実は私、著作を出版した後に、とんでもない間違いに気づいたんです(>_< ;)

著作21ページに掲載しているこの高級ホテルの写真、じ、じ、実は、写真の建物はホテルじゃなかったんですっっ!!!

拙著をご購読くださった皆様、本当に申し訳ありません。今更本にある写真の差し替えもできないため、このブログにて訂正させていただきます。

では21ページの写真は何かと言いますと、ホテルのすぐ隣に建つ『ロレーヌ国立歌劇場』の建物だったんです。。。

どうしてこんな間違いをしたかと言いますと、言い訳にはなってしまいますが、このスタニスラス広場に面している建物、みんな同じようなファサードばかりなんですよ(泣)

 
 
  
上から『グラン・オテル・ド・ラ・レーヌ』、『美術館』、『ロレーヌ歌劇場』

 

 因みに市役所の建物も横幅は長いですがファサードは同じ。⇓


この統一美こそが広場全体の美しさを引き出す要因の1つなんでしょうが、それ故に勘違いしてしまったのでした。

でも言い訳にしかなりません。よく確認してから本に掲載すべきでした。反省しております。。。

 

 

気を取り直して。。

広場の北側奥にあるエレ凱旋門のアーチをくぐり…

 

エレ凱旋門

 

そのまま突き進むと、宮殿のような官邸があります。

官邸

左に折れてグランド・リュという通りに入ると、すぐ右手にロレーヌ公宮殿があります。入口周りの装飾がとても美しいです。

 



現在宮殿はロレーヌ博物館として使用されています。

中庭から見たロレーヌ公宮殿(ロレーヌ博物館)

 今日はここまでです!

ナンシーについての後半は、また数日後にアップしますね☆

 

 

 

12 件のコメント:

  1. 広場に面した建物どれも似ていますね。
    分からなくなりそうですね。
    アントワネットが泊まった部屋は残されているのかな?

     今日はアントワネットの命日です。
    22時からNHKのEテレを見ます。昨年BSで放送があったような気がします。でももう内容は忘れています。来週は後編があります。

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    1. ROCOCO様

      コメントありがとうございます(^^)/
      似てますよねー><
      ほぼ同じでごっちゃになってました。
      間違った情報を載せてしまい申し訳ありません><

      マリー・アントワネットが宿泊した部屋はどうなんでしょうね!
      パリのコンコルド広場にあるオテル・クリヨンも、クリヨン伯爵邸だった時代にマリー・アントワネットが宿泊したことがあるそうなんですが、以前ホテルにその時宿泊した部屋が残っているのか、残っているなら見学可かの問い合わせをしたのですが、返事がありませんでした。あんな超高級ホテルなのに返事も寄越さないなんて…と悲しんだ記憶があります。。

      命日でしたね。
      コンコルド広場に今でも追悼しに来る人いるのかな?

      テレビは録画したので、後日ゆっくり観ます!

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  2.  以前ブログを書いていました。ホテルのマリー・アントワネットルームはピアノを習った部屋でした。

     こちらです。
    https://livedoor.blogcms.jp/blog/hihihiunn/article/edit?id=6545158

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  3. ROCOCO様

    教えてくださり、ありがとうございます(*'▽')
    ただ、残念ながらリンク先が見られませんでした(T_T)

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  4. アドレスをコピーしたら見られると思っていましたが「見つかりません・・」と表示されました。
    へええ・・・・そうなんだ…コピーでは駄目だったんですね。
     「ライブドアブログ サロン・マリー・アントワネット」にしたら見られると思います。
    その中のカテゴリー「ライブラリー」の中の、「美 Premium 2017年 秋 Vol.18 ブルトウイユ城」で大丈夫だと思います。
    すみませんでした。

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    1. ろおお様(ROCOCOさんかな?)

      ブログの「ライブラリー」まではわかったのですが、その次の「美 Premium 2017年 秋 Vol.18」がどこを探しても見つけられません(ToT)

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  5.  わおおおお・・・ROCOCOのつもりでしたが「ろおお」になっていました。
     えええ・・・またもダメでしたか・・・。
    ライブラリーをひらいたら、今までに書いた記事が出ると思ったのですが・・・。なかなか難しいんですね、
    残念・・・。

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    1. ROCOCO 様

      やっぱりROCOCOさんでしたよね^^;

      カレンダーから探してみますので、何年の何月何日に投稿された記事が教えていただけると有難いです^^

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  6. 2020年6月22日です。今度は開いたらいいですね。
    なんか気持ちに波があって、自粛期間からしばらくはアントワネットに関する本を読んだり、ブログをせっせと書いていましたが、他にもすることがあり最近はさぼっています。
    先週のドキュランドのヴェルサイユ宮殿の記事を書きましが・・・。
     今、1年前の旅行記を書くのに手いっぱい。
    早くしないと1年過ぎちゃいます・・・・。
    私の場合写真を撮りすぎるので、その処理に時間もかかりますね。
    旅行記と言っても写真を載せて、コメントを書いたり書かなかったりだけです。写真が100枚超えることもあるので時間がかかっています。
    良い写真だけを掲載したらいいけど、選べなく・・・全部載せています。

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    1. ROCOCO 様

      ん~~2020年6月22日に投稿された記事すべて拝見させていただきましたが、ナンシーのホテルについて書かれている記事は見つけられませんでした。

      写真、いっぱい撮っちゃうのわかります!わかります!
      一昔前のフィルムだったらすごい出費でしたね^^;
      デジカメ様様です^^

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  7.  すみません、私の勘違い。ナンシーのホテルではなくてホテル・クリヨンのつもりでした。なんか頭が混乱状態でした・・・。たびたびお騒がせをしてすみませんでした・・・・。

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    1. 沢山情報載せていらっしゃるから、ごっちゃになってしまいますよね^^
      気にしないでくださ~い^^

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