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2011年2月12日土曜日

かわいそうなジャックの正体?!

前回に引き続き
歌曲「かわいそうなジャック」のお話を再び・・・

実は、前回のブログ記事掲載後
http://ma-ashiato.blogspot.com/2011/02/blog-post_09.html
読者の方から
「『かわいそうなジャック』の元ネタは、ここに書かれているものではないでしょうか」
というメッセージを頂戴いたしました。

実は、ブログを書く前に、このサイトも見ていたのですが
曲(サイトを開いて流れてくる曲が、『かわいそうなジャック』です)を聴いただけで
画面のすぐ下に、コメントがあることに気づきませんでした(>_<)

そこに書いてあるのを読むと、この歌のジャックさんとは
残念ながらマリー・アントワネットが養子にしようとした
あのジャック少年のことではなく
スイスのグリュイエールからやって来た
牛乳売りの少女の愛人の名前だということなんですね。
そして、マリー・アントワネットは
この少女のために、ジャックをスイスから呼び寄せ
彼らを結婚させた後
二人に持参金まで与えてやった!
・・・なんてことが書いてあります。

ただ、そんなことよりも、私が『ええーーー?!?!』と驚いたのは
実はこの曲は、マリー・アントワネットが詩を書いたのではなく
作曲者のトラヴァネット夫人が
「作詞・作曲共にしたのだ!」
と書かれている点です!!
(おまけに、「未だに、王妃マリー・アントワネットが作詞したと
主張するものを見かけるが・・・」なんてことまで書いてある(+_+;))

私が前回のブログ記事を書く前に調べた中では
そんなことはどこにも書かれていなかったんですね。
(調べるのが不十分だったってコト?!(°_°)ゞ)
なので改めてまた情報収集してみると
確かにこの曲は
「作詞・作曲共に、トラヴァネット侯爵夫人による」
と書いてあるネット上のサイトが3つ程見つかり・・・。
(やっぱり不十分だっただけかいっっ!!(・_;☆\(-_-)

ただ、3つとも
文章が一字一句間違わない、全く同じ文章だったので
コピペなのは明らかでしたが(笑)。

そこから更にあれこれ調べてみると
「作詞・作曲マリー・アントワネット」
なんて書いてあるものも出てくるし
もう~どれが正解なんだかなぁぁ~~という感じです。

1つ、オーベルキルシュ男爵夫人という
トラヴァネット夫人と大変親しく
フランス宮廷に出入りしていた貴婦人の回想録の中に
このトラヴァネット夫人のことを描写した一節がありました。
そこには
「彼女は、マダム・エリザベス(ルイ16世の妹)のお付きの夫人だった方で、
歌曲『かわいそうなジャック』を作曲した方です」
というふうに書いてあります。
(原文の写しを読んだところでは・・・)
なので、「作詞もした」とまでは書いてなかったのですが
かといって、じゃあ、作詞したのはトラヴァネット夫人ではないとも
言い切れないような・・・うむむ。。(é_è)

結局、あるサイトで読んだ
かなりマリー・アントワネットに詳しそうに見える
とあるフランス人の言葉によれば
「マリー・アントワネットが創作したと言われる詩も曲も
オリジナルで残っているものは何一つない」そうなので
実際のところは、誰がこの詩を書いたのかわからない・・・
といったところでしょうか。
(これって、この前の「接続法」か「感嘆文」かの議論と
全く同じ終結の仕方で、自分としては不甲斐無いですが・・・(-_-))

まあただ、そんなこと言ったら
歴史上の話なんて
皆、「実際のところはわからない」って言えてしまいますけどね。


ただ、改めて調べ直したおかげで
トラヴァネ夫人だと思っていたのが
トラヴァネット夫人が正しい読み方だというプチ情報を得たり
上記した通り、彼女がマダム・エリザベス付きの夫人だったという流れから
マダム・エリザベスの書簡集的なものを発見したりで
個人的には新発見がありました^^

メッセージを下さったPさん
どうもありがとうございました(^_^)/

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