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2011年2月18日金曜日

マリー・アントワネットの所有品①

この程、マリー・アントワネットのことが大好きとおっしゃるRさんから
ご丁寧な応援メッセージを頂戴いたしました。
Rさんは、まだ、今ほどインターネットが一般的でなかった頃
様々な書物から、マリー・アントワネットに関する情報を書き出し
それを分類して保存したり
マリー・アントワネットの日々の生活を
年譜のような形で作成なさったりしていたそうです。
脱帽ですっ!!

このブログの読者登録を試みて下さったそうなのですが
IDやパスワードが合わないということで
登録ができなかったとのことでした。
他にも、そのようなエラーが出てしまった方
いらっしゃいますか??

そして、「ブログに、たくさんマリー・アントワネットのことを載せて下さい」
とのリクエストも合わせて頂戴しましたので
今日はそれにお応えして
マリー・アントワネットの所有していた小物などのご紹介を
してみようと思います。


まずはこちら。





















これはマリー・アントワネットの宝石入れで
1770年にフランスへ輿入れした際
国王ルイ15世から贈られたものです。
4脚の付け根の所にある引き出しを引っ張ると
小さなテーブルになっていて
物書きできるようにもなっています。
現在は『ビリヤードの間』に展示されていますが
1785年頃は『子午線の間』の暖炉脇に置かれていたようです。


















そしてこちらが、マリー・アントワネットが所有していたと言われている
旅行用品セットです。
マホガニー製のケースに、銀と陶磁器の食器類がズラリ!
旅行用品というか、ピクニックセットみたいなものですね。


















マリー・アントワネットの香り付き手袋。
彼女の乗馬用手袋なんですが
残念ながら本人が使用していたものではなく
当時の資料を元に復元されたものです。
香水の中に浸した子羊の皮でできています。


















王妃の『図書の間』にある本棚に展示されている
サルヴと呼ばれる受け皿。
王妃に手紙や手袋を渡す際
この皿の上に載せて差し出しました。
直接手渡しすることは、禁じられていたそうです。
これは、マリー・アントワネットの母で
オーストリア女帝であるマリア・テレジアが
娘の結婚に際して贈ったものです。























これは、ヴェルサイユ宮殿3階にある
召使いたちが王妃の食事の準備をした
給仕部屋に置かれている食器棚なんですが
中にしまってある食器が
マリー・アントワネットが使用していた食器類の一部です。
王立セーブル磁器製作所で製造されたもので
真珠と青い矢車菊をモチーフにした絵柄をはじめ
花模様を施した食器が
彼女のお気に入りだったそうです。


ではでは、本日はここまでということで。
またそのうち、所有品第二弾やりますね!

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6 件のコメント:

  1. 真の高級アンティークですね。
    興味深いわ~
    美しいものを見られると同時にその当時のマリーアントワネットの生活も知る事ができるなんて、なんとも面白い~!

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  2. grenier idecoさん
    嬉しいコメント、ありがとうございます^^

    高級も高級、宝石入れなんかは
    当時の調度品の中でも
    最高級品の一つに数えられるそうですよ。
    後に、国王一家がヴェルサイユ宮殿を立ち去り
    パリのチュイルリー宮殿に移り住むことになった際
    マリー・アントワネットはこの宝石入れを
    ヴェルサイユ宮からチュイルリー宮へ
    『持って来させる物リスト』の中に
    しっかり加えていたとのことです。
    それだけ大切に使っていたのでしょうね~!

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  3.  マリー・アントワネットの旅行用品セットとサルヴは何年か前のヴェルサイユ展で見る事ができました。
     旅行用品セットの中には食器類や化粧品の瓶、ベッドをあたためる容器までよくあのケースの中に収まったものだなと思いました。
     サルヴは王妃の図書の間に展示してあるんですね。
    マリー・アントワネットの香り月手袋は薔薇の香りなのでしょうか。

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  4. コメントどうもありがとうございます!

    旅行用品セットの中に、ベッドを温める容器があったとは・・・全然知りませんでした!!
    掲載した写真の中にあるようでしたら、是非教えて下さい!!。私も知りたいです~^^

    香り付き手袋は、ガラスケースの中に収められていたので、残念ながら香りまで嗅ぐことができませんでした。
    マリー・アントワネットと言えば、やはり手袋も薔薇の香りなんですかね~^^

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  5.  今、2003年のヴェルサイユ展のカタログを出してみました。
    この展覧会でこの旅行用品セットを見たはずと思っていたら私の勘違いで2008年のルーヴル展で見ていました。

     ベッドを温める容気は銀色のフライパンみたいで蓋が付き、長い黒い柄がある分です。
    柄も収納時は取り外して小さくするようです。

     ルーブル展の神戸会場ではセミナーがありました。
    岡泰正学芸員の参考資料にマリー・アントワネットの旅行用携行品入れに付いてのQ&Aが載っていました。

     Q:ベッドを温める柄の付いた器具は、どのように使うのですか?
     A:金具の中に薪(まき)のおき火を入れ、ベッドをアイロンをかけるようにして温めるのに用いました。アンカのように入れ続けたわけではありません。

     Q:目を洗う容器は、どのように使うのですか?
     (どれが目を洗う容器かちょっと不明ですが・・・)
     A:水をカップに入れ、うつむいて顔をくっつけ、カップ内の水中で目をパチパチさせて洗いました。

     Q:痰つぼがありますが、どんな時に使ったのですか?
     A:マリー・アントワネットが淡を吐いたと考えるより、うがいや口すすぎの後などの水を吐き出す際に使ったのでしょう。口すすぎは、ミントなどを入れた水で行われたと考えられています。ちなみにハブラシで歯を磨く習慣はまだなく、糸で歯間(しかん)をお掃除していたようです。

     Q茶こしのようなものがありますが、茶葉を入れる容器があり、不要なのでは?
     A:あれは、茶こしに見えますが、茶こしではありません。下におき火を置いて、その上の3本の金具上にお茶を入れた磁器のティーカップを設置し、お茶が冷めないようにする用具です。似た保温用具はスープ用の蓋物にも用意されています。

     Q:スプーンなどと同じようにナイフの刃の部分も銀製ですか?
     A:果物ナイフは銀製で、絶えず磨いていないと、銀が硫化して果物を切ると金属臭が移りました。肉を切るナイフは柄が象牙ですが、刃は鉄です。

     痰つぼ、茶こしはこれですとはっきり覚えていないのですみません。

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  6. 大変興味深い資料を載せて下さり
    本当にありがとうございます!!

    言われて私も思い出したのですが
    そういえば、あの丸いフライパンのような金物に
    黒い棒がついているのは
    ベッドのシーツを温めるものだと
    案内してくれたガイドさんが言っていました!
    「フランス版湯たんぽ」みたいなもの?なんて
    一人で思っていたことを
    思い出しました!!(笑)
    でも使い方は、湯たんぽのように
    ベッドの中にずっと入れておくわけでは
    なかったのですね!

    肉切りナイフが鉄というのは
    これは全く知りませんでした。
    現代でも、肉切り用のナイフは
    あの銀のナイフでは切らないことが多いですから
    当時も肉切り専用ナイフがあったのですね~。

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